二種類のドリーム
人生の大きな岐路での不安
就職、転職、起業など、社会人には大きな岐路が何度かやってきます。その時、先行きを見通せず、自分に自信がないと不安感ばかりが襲ってきます。そして、こんな最悪なシナリオばかりが頭を占領することもあるでしょう。「仕事についていけなかったらどうしよう」「上司と馬が合わなかったら最悪だな~」「サービスが顧客に受け入れらなかったら」などなど。
ドリームについての質問
特に、日本人はこういったときにネガティブな感情になることが多いように思います。私自身、外部支援者としてコーチングや1on1をやっていても、それは大いに感じるところです。私の場合、コーチング等のセッションでは、一通り過去や現状について伺った後、最後に将来のことを考えてもらうための時間を取ります。そして、将来見通し について、より解像度を上げてもらうため、質問を二つ用意します。「最高のシナリオ、つまりハイドリーム を教えてください」。もう一つは、「最悪のシナリオ、ロードリームを教えてください」。というもの。
ロードリームへの好反応
これまで意欲的に話して下さっていたクライアントに「それでは」と言って、まず、最高のシナリオについて質問すると、だいたい「う~ん」といってトーンが落ち会話が急停車することがあります。待ってもなかなか出てこない場合は、質問の順番を逆にし、ロードリームから聴きます。そうすると、水を得た魚のようにとうとうと最悪のシナリオを語り、その予防策までしっかりと伝えてくださる方もいます。内容は 悲観的なのに、話している本人はなぜか熱が入っているという妙な状態になることもあります。そして、その後、先ほど言葉に詰まったハイドリームを改めて聴くと、言葉がつらつらと出始め、最終的に明るい将来像を語ってくれます。不思議なものです。
明るい未来を引き出すには
1on1やコーチングでは、コーチ側が、最後、明るい未来を共有して終わりたいという気持ちが強く出てしまうこともあり、いきなりハイドリーム的な質問をしてしまいがちです。しかしビジネスの現場はそうやさしいものではありません。一旦、今の延長にあるネガティブなシナリオを言語化してもらい、その上でポジティブな内容に切り替えてもらう方が良いようです。


